木材の強度は、引っ張り方向(繊維方向)>圧縮方向(繊維方向)>曲げ方向(繊維直行方向)であり、引っ張り方向が最も耐力がある事で知られています。

 一般に日本古来の在来木造建築では、左図のように梁の中央に集中荷重Pが掛かると部材は重みでたわみます。 言い換えると曲げモーメントを受けてたわむ、つまり曲げ力による変形を起こします

 

 


 一方、右図のようなトラス構造で構成される部材に同様に荷重Pを掛けるとどうなるでしょうか。 荷重Pにより右図のように三角形が押し潰されるように変形します。

 そうすると 斜材Aはこの外力による全体変形のために圧縮され、斜材Bは引っ張ります。

  こうしてこのトラス部材は外力である下向きの荷重Pに対して各部材と同一方向の力-軸力(引っ張りと圧縮) のみで対抗し、吊り合うことになるのです。

 活セ賀木材センターの「イーナハウス」では、屋根の構造をトラスを採用してます。